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「てんきや」気象予報士への道

#7: おすすめ! 「気象業務はいま」

気象予報士試験を受験するにあたってわたしが使った本は以前紹介しましたが、きょうは「試験に受かってから購入した本で、受験前に買えば良かった」という本の紹介です。 その本は、国立印刷局発行。かつての大蔵省印刷局…そう、日本銀行券を印刷しているのと同じところです。 そして、気象庁が編集しているこの本の名前は、「気象業務はいま」。最新刊「気象業務はいま(2003)」が気象記念日にあわせて6月1日に発行されました。

「気象業務はいま」は、『広く国民一般、さらには国や地方の関係行政機関等において気象業務の現状と今後の展望について理解を深めていただくとともに、気象、地震・火山、海洋等についての基本的な知識の向上を支援することを目的にしています。』気象庁のプレスリリースより)という本で、いかにも読みづらそうな雰囲気ですが、オールカラーで図表も多く専門書に比べればずっと平易な言葉で書かれており、そしてなにより気象に関する最新トピックの集大成ですから、試験勉強の助けにならないわけがありません。

昨年発行された「気象業務はいま(2002)」は、気象庁ホームページ上で全ページPDF形式で公開されています。じゃあわざわざ2000円も出して買う必要ない、思うかもしれませんが、付録のCD-ROMがこれまた充実の内容。数年分の天気図や衛星画像をはじめとする各種資料が収録されており、このCD-ROMだけでも2000円を出す価値があるというもの。昨年度版には、普通に買うと1400円する気象ガイドブックがPDFで収録されているという大サービスぶり(今年度版には入っていないようですが)。

今年度版も気象庁ホームページでPDF版が近々公開されるのではないかと思いますが、良い本ですので気象予報士試験を受験しようという方は購入することを強くおすすめします。ただ難点は、普通の書店ではほとんど扱っていないこと。ISBNコードは付与されているので取り寄せも可能かもしれませんが、政府刊行物サービスセンターなどに足を運ぶのが確実だと思います。

2003/6/8 訂正:2003年度版は国立印刷局(旧財務省印刷局)発行ではなく、富士マイクロ発行に変わっていました。そして価格も2000円ではなく2500円(税別)に値上がりしていました。お詫びして訂正いたします。ごめんなさい。

2003/6/15 さらに訂正:気象庁ホームページでは2003年度版はPDF版で公開されていません。去年に比べるとずいぶんですなあ…というか去年が気前良すぎただけかもしれませんが。

2004/6/3 さらに訂正:いつの間にか「気象業務はいま2003」がPDFで公開されていました(今年1月下旬には公開されていた模様)。ファイルサイズが約15MBありますのでブロードバンドな方にしかお勧めできませんが。最新刊の2004年度版については入手し次第コメントしたいと思います。


(2003/6/2)
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