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電話
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「捕まらないシリーズ【24】
 *捕まらない携帯電話100の方法* 定価650万円・税別」

 携帯電話は偉大だ。何が偉大かと言って、携帯に電話を掛ければ、ほぼ間違いなくその携帯電話を持つ本人が電話に出る。これは、携帯電話の利点のほぼ8割を占めるであろう特徴でもある。例えば、友人達数人が集まった飲み会などで、不意に異性と意気投合した時の事を考えて頂きたい。更にその異性(特に男側の立場で考えた場合)と友好を深めたいと思えば、電話番号を聞くと言う儀式が、おごそかに取り行わなけれる筈だ。このとき、自宅電話番号を教えて貰っても、万が一、オヤジサ魔人が出てしまえば、取り返しのつかない事態に発展する恐れもなきにしもあらずである。そこで世紀末の救世主、携帯電話の出番である。携帯電話の番号は、本人直通のホットライン。オヤジサ魔人が襲来する事も無いし、お留守確率もグンと減る。しかも、よほどの山奥か海の彼方に逃げられない限り、どこにいようが、ほぼ90%に近い確率で本人捕獲が可能になる。

 しかし、便利な物には、必ず諸刃が潜んでいる。携帯があれば、どこにいても本人を捕らえる事が出来るが、反対に、こちらも捕まってしまうのだ。そこで今日は、携帯に捕まらない方法について考えて行きたいと思います。まず思いつく手段は、電源を切ると言う事ですが、これはいけません。人間の女性と呼ばれる種族には、古来より不思議な能力が備わっていて、電波の届かない場所におられるか、電源が入っていない携帯電話に遭遇した場合、本当に電波が届いていない及び電池が切れている状況なのか、それとも居留守電話状態なのか、察知する事が出来るのです。そして、女性と呼ばれる種族は、ほぼ100%に近い割合でこの能力を持っていますから、注意が必要です。

 次に思いつくのがドライブモード。しかし、只今車を運転中な状況に携帯電話のベルが鳴った場合において、何のためらいもなく電話に出ている様を観察された事があると言う場合、この方法は無効になります。ですから、これも決定的な回避方法とは言えません。開き直りと言う意味で、白昼おやすみモード作動。という強行手段に打って出る手もありますが、これは、追いつめられたネズミは、ネコにも噛みつくと言うように、本当に追いつめられた時のみに使用しましょう。

 では、恐怖の携帯電話投網を回避する、決定的な方法とは何か!目から鱗の画期的かつ完璧なその方法とは!

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(1999.8.5)

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