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By. ギャルソン☆三 [Profile] [Homepage] [Mail]

「水とお湯は大違い」

そう、あれは半年ほど前の未だ寒さの残る時期のことでした、、、。寒い中での仕事の時の、つかの間のパラダイスお昼の休憩それはもう至福の時間、あるものは午後からの仕事に備えそのまま終業まで休んでしまう眠りの時間、又あるものはカブやトランプ、将棋等して過ごす時、しかし大概の者はその時間の前に、人間の営みで古来より人間になる前から延々と続いてきたであろう聖なる行為「お食事の時間」を過ごすのである、しかも午後から体を動かすためのエネルギーの補充をする「お昼のご飯」これを食さないと、燃料の切れた車位に仕事中でも動けなくなってしまうのだ、さてその大事な燃料補給の時間、お昼の貴重な時間を無駄にするまいと思って、お昼をコンビニまで急いで買いに行って、右手にある読書の森の誘惑に打ち勝って、真っすぐカウンターの前を店員と目を合わす事なく通り抜けて弁当コーナーへまっしぐら、今日の献立は助六セットにHOTヌードル、爽健美茶、ここで迷っているようでは30分のお昼寝タイムは確保出来ない、お金も釣りが出ないようぴったし用意だ、後はご飯を食べに戻るだけだ!!急いで戻った後に忘れてはいけないのはHOTヌードルにお湯を注いでやることだ、ポットの解除ボタンを押して注ぐを押す、ピッの音と同じにモーターが回りジョボジョボーッ!!うんっ!?湯気が出ない、あれ?。そう!なんとポットの中に入っていたのは湯ではなく「水」だったのだ! これではHOTヌードルがCOOLヌードルになってしまう、なんかかっこいいが日本語に直すと冷麺(笑)しかもひたひたまで水を入れてしまった後で取り返しがつかない、なんとか食べようとして勇気を振り絞るも外はふやけだして中はパリパリの食感に途中でダウン、もう一度買いに行く時間も無く、苦肉の策「水をしこたま飲んで腹を膨らませる」を実行、あの時の水はとても苦かった、、、。

(1999.8.26)

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